カムコーダが登場する前までは、ビデオカメラのデッキ部分とカメラ部分が独立していて、映像を撮影する時は、この2つを抱えて移動しなければいけなかったので、フットワークが重くなり、とても不便でした。そして、この経緯があったため、デッキ部分とカメラ部分が一体化しているカムコーダが開発されていきます。
1980年に日本ビクター・日立製作所から民生用のカムコーダが試作品として発表されました。これが、カムコーダの始まりであるとも言えます。その翌年1981年には松下電器からもカムコーダの試作品が発表されます。しかし、このどちらも市販されることはありませんでした。
市販ではじめて登場したのは、業務用のカムコーダで、1982年に登場しました。このカムコーダは、肩乗せ式で、これは、当時それ以上の小型化ができなかったためという理由と、撮影された映像のブレを防ぐためという理由で、このスタイルが採用されたと言われています。
そして、このカムコーダには、ビデオ記録方式としてベータカムと呼ばれるフォーマットが採用されました。このフォーマットは、1987年にハイバンド化により画質を改善したベータカムSPが発売されて、その後1993年にはデジタルベータカムへと発展していきます。そして、ハイビジョンが一般化する最近まで、進化しながら最前線で活躍していました。
このベータカムのカムコーダは、重かったことからカメラマンには最初の頃はあまり好かれていませんでした。しかし、カメラマンとビデオエンジニアがケーブルで繋がれている必要がなくなったために、取材現場での機動性が劇的に改善されました。このことから、このカムコ−ダは、取材用途に使われることが多くなっていきます。